にゃんとワンだふるな日々～　あさおか動物病院

今日は、馬アキレス燻製ができるまでを紹介しちゃうぞ！



まずは、毎月1回、馬アキレス腱生肉を10kgくらい購入します。
それを犬の大きさ等を考え、ハサミやナイフで適当に切ります。
これが、けっこう疲れます。冬は手が冷たいし、マメができます。
脂肪が付いていると、腐敗の原因になりますので、取り除くか、生用として分別します。




その後、冬なら5日、夏でも3日は最低でも乾燥させます。
天気がよければ早いのですが、雨が続くと室内で扇風機をかけて乾かします。
干物用の物干し網が大活躍です。（釣具屋さんで購入）
ドッグランに遊びにくると、何かおいしい物を干しているようで、犬たちが注目します。



十分に乾燥したら、燻製にかけます。
一気に全部をやるために、超特大な燻製器が必要になります。
通常では当然ありませんから、ダンボールで自作しました。
名づけて　「燻製くん2号」



2代目燻製器です。
初代は、大きさが足りず、一度に沢山作れなかったため、引退しました。
初代の長所を受け継ぎつつ、大量に燻製にするため、ダンボール内は交互に網目がいきわたっております。


燻製は、当院のドッグラン内にある、野外かまどを使います。
夏にはよくバーベキューするように、ここで、ほぼ12時間以上かけて、もくもくといぶします。
これまた、どこからともなくおいしい匂いがしますので、人が集まってきます。
火加減が難しく、最初の頃はよく焦がしていました。



1日かけて燻製にすると、なんとも良い香りの燻製ができあがります。
なぜだか良く分かりませんが、犬は燻製の匂いが着いていた方が、喰いつきが良いようです。
アキレス腱の乾燥品は、通信販売でもよくみかけますが、燻製品は、ここだけでしょうね。
ですから、みなさまから、ここのは特に喰いつきが良いと太鼓判を押されています。


今のところ、これを食べて、下痢など調子を壊した犬はいません。
ただ、あわてて食べて、まだ長いうちに飲み込んでしまい、吐く犬がたまにいます。
かといって、吐いても、また食べるのですけどね・・・
最初のうちは、しっかり管理できるときに与えてください。
また、すぐに飲み込んでしまう犬は、長めのロングを与えてください。



馬アキレス燻製を食べていると、だんだんやわらかくなり、白いブラシ状になります。
これが歯磨き効果になりますので、歯磨きが面倒な方はオススメです。
もちろん、ストレス解消にはもってこいの一品です。
固いのを咬んでいるうちに、歯石も少しですが落ちますよ。　なんとも便利。

手作り品なので、残念ながら大量生産できません。
あるときにしかないので、売り切れたらごめんなさい。

添加物のない、生食、自然食の手始めに、ぜひお試しいただきたいです。